値段は2000円、最終日で人多し。夕方から入館。
今月頭に行ったマティス展に比べると大分見やすくは感じたが、作品数が多いため作品と作品の間の感覚が詰まっているのが気になった。
尚且つ隣り合ってる作品が同じ作家とは限らなかった壁もあり、作品同士の響き合いが気にはなったが、それでもマティス展よりはマシだった。
セザンヌ、印象派から始まり現代の作家で終わる構成でとても分かりやすかった。
タイムラインになっている展示、特に今回のように東西の作品を多数展示していると、同時代性を感じ取れやすいので好きだ。どの時代のどの主義に自分が興味がないのかも分かる。
結局今回もブラック、マティス、ピカソは分からなかった。大学時代から分からなくて苦手意識が消えない。いつか分かる日が来るのだろうか。
ル・コルビュジエの絵画やカンデンスキーと聞いて浮かべるあのスタイルではない絵画(1908年に描かれていた)が観ることが出来て嬉しかった。
また、修論で少し触れたジャン・デュビュッフェの作品も数点観ることが出来た。作家研究は多少していたが、実物を観たことがなかったので嬉しかった。
津上みゆきのアイデアスケッチも面白かった。あんな私的なドローイング(に私は思えたが)を世間に公開してくれて感謝。
写真も何人かの作家を展示していた。
抽象は難しい。
美大生のような人が多かったので、教授たちが観にいけと行っていたんだろうなと思いながら歩いていた。美大生に戻りたい。
画面のマチエールを観ることが楽しい。直に作品を見れる幸せはここにある。
画面の中に絶妙なバランスで文字を入れているこの2点、好きだ。
抽象画は印刷物との相性がいいと思った。羨ましい
アーカイブ室で過去の図録や研究紀要が読めるようになっていたのでまた行こうと思う。
藤島武二の図録とチャイナドレスにフォーカスされた研究紀要が気になる。
国会図書館にあるのかな。あるならそっちでも良いのだけれど。